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一世紀前に数々の伝説を残したW.D.Gann。相場と聖書の関連性とは何か
この本から学ぶ、資産運用に役立つキラーフレーズとは……
本の概要:
「自然界に“偶然”は存在しない! すべての現象の中にルールがある」
過去700年にわたる相場の変動を調べ上げ、独自の「サイクル理論」を編み出し、生涯にわたり8~9割の勝率を維持した伝説の相場師、W.D.ギャンのすべて著者:
青柳孝直 (あおやぎたかなお)
1948年富山県生まれ。早稲田大学法学部卒業後、邦銀・外資系金融機関にて東京をはじめ、ニューヨーク、ロンドンなど、世界のマーケット最前線で25年に亘り活躍。日本におけるギャン理論研究の第一人者との定評を得る。97年独立、投資家に対する資産運用アドバイスや、ギャン理論・一目均衡理論をベースにした相場分析レポートを刊行。同時に、欧米の機関投資家が愛読するダウジョーンズ社の経済誌や、著名格付け機関S&P社の機関誌の翻訳と監修をも手掛けている。「2009年世界バブル大崩壊」「ジョージ・ソロスの戦略」「日本国倒産」など、著書は50冊を超える。
『日本経営合理化協会HP 講師・著者紹介』より
この本から学ぶ、資産運用に役立つ必殺フレーズ
“物事は全ていい方に考えるようにすること” p.54
“最善を考え、最善を尽くし、最善を期待すること。” p.54
“迷ったら手仕舞うこと” p.73
“値頃感から売買してはならないこと” p.73
解説
“物事は全ていい方に考えるようにすること”
“最善を考え、最善を尽くし、最善を期待すること。”
ギャンが相場をする時の心構えとして上記2つのキラーフレーズを含む次の11項目をあげています。
相場と向き合うためにはなによりもポジティブなメンタルが重要であることがわかります
相場をする時の心構え
- 何ごとにも乱されない強靭な心を持つ。
- 友人と付き合っていく中で、自分にない何かを発見するよう努力すること。
- 物事は全ていい方に考えるようにすること。
- 最善を考え、最善を尽くし、最善を期待すること。
- 他の人の成功にも自分のことのように目いっぱい喜ぶこと。
- 過去の失敗は忘れ、輝かしい将来のことを考える。
- 常に元気で笑顔を忘れないこと。
- 他人を非難する暇があったら自分の仕事に没頭すること。
- 心配しすぎず、怒ることに躊躇せず、怖いものは怖いと言うこと。過剰に幸福すぎないこと。
- 自分を信じ、不言実行を実践すること。
- 自分が正しいと信じてやっている限り、必ず良い結果が生まれると信じること。
- “迷ったら手仕舞うこと”
“迷ったら手仕舞うこと”
“値頃感から売買してはならないこと”
ギャンのテクニカルに関する28カ条のルールから選定しました
売ろうかどうしようか迷ったら売る。また迷ったまま買うことも厳禁です。
また、値段が高すぎるとか安すぎるとかの判断で売買することも厳禁です。
テクニカルに関する28カ条のルール
- 資金の1/10以上損失が出るような掛け方はしない。
- 毎度ストップロス・オーダーを置け。
- 過剰な売買をしない。資金配分を守る。
- トレーリングして利幅を増やす。
- トレンドに逆らわない。
- 迷ったらトレードしない。
- アクティブなマーケットでのみ取引する。揉み合いには手を出すな。
- 1銘柄に全力投入なんてしない。2~3銘柄でリスクを分散する。
- 指値注文はせず、成行のみで取引すること。
- 充分な理由がないのに手仕舞わない。
- トレードで儲けた黒字分は別に分けて管理すること。
- スキャルピングはしない。
- ナンピンはしない。
- 耐えよ。焦るな。
- 小さな利益と大きな損失を避けよ。
- ストップロス注文を置き、これをキャンセルしない。
- 頻繁な売買は避ける。
- 空売りも有効に使え。
- 値頃感で取引しない。
- ピラミッディングはレジスタンスやサポートをブレークしてからすること
- トレンドが明確な時だけピラミッディングする。
- ヘッジの両建てはするな。
- 十分な理由がなければポジションを決済してはいけない。
- 儲けた後は、取引量を減らす。
- 相場の天井/底を推測しない。
- 他人の意見には従うな。自分で研究せよ。
- 損失が出た後は取引量を減らせ。
- 間違ったポジションメイク・間違った決済をしない。
『ウィキペディア ウィリアム・ギャン』より
総合評価
難易度
中級
資産運用の役立ち度(星1~5)
⭐️⭐️⭐️
基本的にはテクニカル分析の本であるが、ギャンのテクニカル分析は時間と価格による幾何学的な分析でかなり難解なものである
そういったものより、心構えやルールが普通の投資家には役に立ちそうだ